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園外保育(お散歩)中に大地震発生!を想定していますか?

保育防災コンサルタントとして、様々な保育園幼稚園の防災指導を行っていますが、
多くの園で抜けている防災対策があります。

それが、園外保育(散歩)中の災害対応です。

園の防災マニュアルを見ると、園外で災害が発生した際の対応方法について
何も記されていないということもあります。

「もしも散歩中に地震が発生したら、どうしますか?」という質問に、
すぐに答えられる先生がいないということも…

災害時には園と連絡がつかないという可能性のほうが高く、
園に戻るのか公園に留まるのか避難場所へ行くのか、その判断基準が無い中で
外にいる先生たちだけで判断をしなければならなくなります。

先日の研修では、
「もしも公園に遊びに来ている時に地震が発生したら」というシミュレーションを行いました。

①どのような状況になるかを想像する
②どんなリスクが考えられるか出し合う
③リスクに対する対応方法を話し合う

というグループワークを行ったのですが、
普段考えることのなかったことではあるものの、
先生方それぞれがいろんな意見を出し合っていました。

そして、対応策として出た中には、今すぐ実行できることがたくさんあり、
今後の実践につながるものとなりました。

能登半島地震は1月1日に発生しました。
誰もがお正月に地震が来るなんてこと想像していなかったでしょう。
「まさか」ということが起こるのが自然災害です。

保育中であればどのような状況でも保育者たちは子どもたちを守る最善を尽くさなければなりません。
そのためにも、事前にできることはやっておく。
「最悪の想定を考えて、できる限りの対策を行う」ことが大切です。

特に園外保育は、
限られた職員人数で、園長もいない中園内よりも危険な環境下で対応しなければならない。
ということを意識し、できる限りの準備と心構えを持っておくことを忘れずに。

「これが無いからできない」「職員が少ないから仕方ない」
と思うのではなく、
「どのように工夫すればできるか」「限られた職員数でどう対応するか、だれかを巻き込むことはできないか」
そんなプラスになるような考えを持つことも必要です。

まもなく新年度、
今一度、園の防災対策について見直して職員みんなで話し合う機会を作ってほしいと思います。

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