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『災害用伝言ダイヤル』は保護者との大事な連絡手段!

災害時の不安としてよく挙げられるのが「保護者と連絡がつくか」です。

1月のオンラインサロンでも、「メールや連絡アプリなどを使用したり、電話以外の連絡方法も決めていますが、災害時に本当に連絡できるのかが不安」という保育士がいました。

そこで、今回は保護者との連絡方法についてお話しします。

まず、災害時には電話での連絡は不可能と思うこと。
停電だと電話自体が使えなくなりますし、たとえ停電が起きなかったとしても、
災害時には緊急用電話を優先するために通常の電話を制限するからです。

ネットが使える状況であれば、メールやアプリを使用することも可能ですが、メールについては、送ることができても、遅延する(数時間後に届く)可能性もありますし、相手がスマホを使えない状況の場合には確認ができません。

災害時に最も有効なのは、『災害用伝言ダイヤル(171)』です。
ただ、災害が発生した時にすぐに使おうと思っても使い方が分からないという人もいます。

そもそも、災害用伝言ダイヤルってどんなものなの?

「被災地の方(被災者)の安否を確認するためのもの」です。
保育園であれば、園側が録音をし、園児たちの無事を知らせたり、どこに避難しているか、お迎えはどこに行けば良いかなどを伝言に残し、保護者がそれを確認する、というもの。

使い方はとてもシンプルなので、誰でもすぐに使えますが、その趣旨を理解していないと、
留守番電話のように保護者が園の番号に録音をしてしまうようなことが起こってしまいます。

災害用伝言ダイヤルのメッセージの録音数には限りがあり(10~20件くらい)、
上書きはされませんので、大切なことだけを園が録音し、その録音を保護者が聞く、ということを
知っておいてもらう必要があります。

そのためにも、必ず災害用伝言ダイヤルの訓練を園で行ってください。

できれば、入園後の早い段階で行うことです。
災害はいつ発生するかはわかりません。
後でやろうと思っていたけど間に合わなかった、となればきっと後悔することになります。

今は保護者も防災の意識が高まっています。
大切な我が子を守るために訓練は必要だということをしっかりと伝え、
保護者と園とが連携できる環境づくりを目指していって欲しいと願います。

災害用伝言ダイヤルは、毎月1日と15日に体験をすることができます。
災害時には必ず保護者全員が子どもの安否や避難場所を確認できるように
ぜひ園での訓練を計画してほしいと思います。

災害用伝言ダイヤルの詳細は、NTTホームページをご確認ください。
NTT東日本 https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/
NTT西日本 https://www.ntt-west.co.jp/dengon/

【お知らせ】
2月21日無料学研オンラインセミナーに登壇予定です。
来年度に向けた訓練計画のポイント等についてお話しさせていただきます。
興味のある方はぜひお申込みください。
https://gkp-koushiki.gakken.jp/2024/01/12/66293/

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