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こどもの命を守るすべての保育士さんに一番伝えたいこと

こんにちは!

保育防災コンサルタント®の藤實(ふじみ)です。
8月30日から9月5日は防災週間です。

保育園でも保護者参加の訓練を行ったり、大規模な訓練を行ったりと防災意識が全体的に高まる時期でもあります。

今まで述べ1,000人近くの保育士さんにお話しさせていただく機会がありましたが、講座を行う際に必ず伝えていることがあります。

それは、「子どもたちを守りたいなら、自分自身の身を守ること」です。

以前、防災研修後に受講生から感想を聞いた時、
一人の若い保育士さんが言った言葉に衝撃を受けました。

私、死ななくていいんだ、って今日初めて思いました」

驚いて、なぜそう思ったのかを聞いてみると、

「今までは自分を犠牲にしてでも子どもたちを助けなければならないと思っていた。
今日、災害が起きたらまずは自分の身の安全を考えることと聞いて、
すごくホッとした」と…

確かに、子ども達の命を守ることが保育士の役割ではあります。

でも、それは決して保育士たちの命を捨ててまで守れということではないのです。

私は以前、消防士として勤務していました。
消防士として消防署に配属される前には消防学校では1年間基礎訓練や消防士としての心構えなどを学びます。
でも、その中で「自分の身を犠牲にしろ」という教えは一切受けていません。
もちろん、現場に出てからも同じです。
燃え盛る炎の中に飛び込むには、自分がやけどをしない装備をしっかりとして、必ず命綱を付け、決して一人で飛び込まず、ホースで水をかけながら常に安全を確認したうえで救助に向かいます。

なぜなら、もしも自分たちが犠牲になってしまったら、この先助けられるはずの命まで助けることができなくなるからです。

保育士も同じことだと思います。

決して自分の身を犠牲にしてでも子どもたちを助けることが正しいことだと認識しないこと。

子ども達を守るために、まずは自分自身の命を守る。

そのことを忘れないでほしいと思います。

公式サイト:https://hoikubousai.com/

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