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避難訓練で一番大事なのは…「失敗すること」

保育園から防災に関するご相談の中で最も多いのが、『避難訓練のやり方』についてです。


多くの保育士さんが「正しいのかわからない」「マンネリ化している」などのお悩みがあり、
研修ではそのような訓練の実践についてよくお話ししています。

避難訓練で一番大切なことは「失敗すること」です。

よく避難訓練の実施記録を見ると、
「子どもたちも落ち着いてスムーズにできた。」
「職員一人一人がきちんと役割分担をできていた。」
というような感想が書かれているのを目にしますが、
本当に必要なのは、『何を失敗したか』です。

避難訓練は本番ではなく、リハーサルです。
発表会や運動会などの行事をやる時には、必ずリハーサルを行いますよね。
そして、そのリハーサルでは必ず課題が見つかります。
避難訓練も同じように本番(災害)のためのリハーサルなのです。
だから、完璧にやる必要はありません。
むしろ、失敗をして課題を残した方が、実際の災害時に活かされます。

では、失敗をする訓練とはどんなことでしょうか?

それは、「想定を加えること」です。

例えば、「子どもが一人取り残された」とか「職員がケガをした」など、
もしかしたら起こるかもしれない想定を訓練に加えてみてください。

おそらく、このような想定が一つ加わることで、今までの訓練と同じようにはいかなくなります。
ルーティーンになっていた避難行動も変わります。
災害時はすべてが訓練通りにはいきませんが、様々な訓練を行っておくことで、
避難の際の選択肢が増えます。

本番で、いかに冷静に対処できるかは訓練にかかっているということ。

避難訓練は子どもたちの命を守るためにとても大事なものです。
だからこそ、毎月行わなければならないということを忘れず、日々アップデートしてくださいね。

もっと学びたいという方は、園内研修や保育防災スペシャリスト認定講座なども行っていますので、
ぜひお問い合わせください。
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