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事故対応シミュレーションから分かること

先日、神奈川県内の保育施設で応急手当の講習を行いました。

乳幼児の心肺蘇生法、異物除去等実践を交えた訓練のほか、
保育園での事故を想定した「事故対応シミュレーション」も実施しました。

自分の園で食事中に1歳児が喉に食べ物を詰まらせた、という想定。
担任の先生が発見し、救急車を呼ぶまでの一通りの流れをシナリオ無しで行いました。

救急車をいつ呼ぶべきなのか、その判断に迷ったり、
別の先生への指示出しなど、冷静になれば思いつくことがその場になったら何もできず…
とりあえず必死に異物を取ろうと背中を叩く。

今回指名された先生は、おそらくパニック状態で、頭は真っ白になったと思います。

でも、これが実際に起こったら、1分1秒を争う事態に正しい判断を瞬時にしなければならないのです。

今回のシミュレーションを振り返り、
実際に先生方は色んな不安や疑問が出た中で、
「誰か先生が対応フローを見て読み上げてくれるともっと冷静に対処できたと思う」
と、自ら解決策も見出すことができていました。

シミュレーション訓練を行ったことで、
もし何か突発的な事態が発生した場合でも、訓練前よりも素早く行動に移すことができるようになっていると思います。

地震や事故など「こういうことは起きて欲しくない」と思い、
つい目をそらしてしまいがちですが、
いざという時、どう行動するかをちゃんと訓練しておけば、
こどもたちの命を守ることができるという自信になるのと同時に、
『事故を未然に防ぐこと』をさらに意識した保育を行うことができると思います。

園内研修についてご検討の方はぜひご相談ください。
(ご相談、研修アドバイス等は無料で行っています)

子どもたちの命を守りたい!保育×防災の保育の寺子屋 | 一般社団法人保育の寺子屋
保育士のための保育防災コンサルティング事業を展開。保育に関わるすべての人に学びと交流の場を提供しています。

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